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2021.10.12

青木 泰樹 院長の独自取材記事

青木 泰樹 院長の独自取材記事

伏見駅近くのビル8階にある「オレフィス矯正歯科」。2010年に開業した青木泰樹院長は、表側矯正から舌側矯正、マウスピース型装置を使った矯正、外科手術と組み合わせた外科矯正に至るまで、偏りなく研鑽を積んだ矯正のスペシャリスト。セカンド、サードオピニオンとして意見を聞きに訪れる患者も多く、他院で難しいとされた症例にも積極的に対応している。院内には白基調の落ち着いた待合スペースとカウンセリングルーム、半個室の診療室があり、歯科用CTや口腔内3Dスキャナーなどの先進機器を備え、複数の歯科医師が一丸となって患者をサポートしている。「どの装置が良い悪いかでなく中立的な見立てをして、患者さまの要望に応えていくのが当院の特徴」と語る青木院長。矯正への熱い想いを語ってくれた。

さまざまな患者のニーズに応える、矯正専門の歯科医院

まずは開業の経緯から伺います。

まずは開業の経緯から伺います。

矯正歯科というのは、歯科医師によっていろいろな考え方があり、時代や経験年数に伴って変わっていきます。医療としてブラッシュアップする一方で、既存の装置や方法に固執せず、常に時代とともに成長し続けながら、多角度から客観的に症例や患者さまを診られるクリニックをつくりたいと考えていたんです。私がめざしたのは駆け込み寺のような存在のクリニック。ベテランといわれる経験ある歯科医師だけでなく、さまざまな視点を持った複数のスタッフと会議を行いながら、患者さまごとに客観性をもちながら適切な矯正法を提案するようにしています。

開業してから今までの間で、どのような変化を感じますか?

2010年の開業以来、矯正分野で切磋琢磨し、だんだんと知識や経験が蓄積されてきました。特に昨今、審美的な装置をご希望される患者さまが増え、舌側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、双方に強みを持つ当院を選んでいただけているのかなと感じています。開業当初に立てた、患者さま第一に考えた上での客観性と、歯科医師側から適切な矯正法を提案する主体性の2つがうまく相乗効果を成してきているのではないでしょうか。やはり、適切な考え方を持った矯正を行う歯科医師がイニシアチブをとって、方針をきちんと決めて進めるほうが良い診療を提供できるのではという考え方もあるのです。開業してクリニックも少しずつ変化し、今はこういったスタイルで取り組んでいます。

活躍されるスタッフについて教えてください。

活躍されるスタッフについて教えてください。

私以外にも常勤や非常勤の歯科医師がおり、常に複数の歯科医師、チームで診療を行っています。矯正専門クリニックの中で、当院のようにさまざまな装置、手法を目の当たりに勉強できるところは少ないのかもしれません。矯正全般を勉強する場所として若い先生の教育にも力を入れています。また、スタッフに、常に伝えているのは「プロ意識とホスピタリティーの精神を持って患者さまに接してほしい」ということ。患者さまは歯科医師には言えないこともおありでしょうし、長いお付き合いになります。スタッフにはなんでもご相談いただき、一緒に頑張っていけるような雰囲気づくりをめざしています。

それぞれの矯正法・装置の特徴を踏まえ、診断を行う

どんな患者さんが多く来院されますか?

それぞれの矯正法・装置の特徴を踏まえ、診断を行う どんな患者さんが多く来院されますか?

当院は、紹介で来院される方が多いですね。他院から「矯正だったらオレフィスへ行ったらどう」「難しい症例だから」と患者さまのご紹介をいただく場合があります。また静岡や岐阜、三重など東海4県の遠方からも「月1回なら」と言って来てくださり、ありがたいですね。矯正期間中に虫歯や歯周病治療が必要となった場合は、患者さまのかかりつけの先生にお願いしますし、特殊な作業が必要な場合は得意とする先生にダイレクトにお願いをするなどタッグを組んで進めています。いい意味で矯正専門の歯科医師はフラットに、各分野で上手な先生に対し常にアンテナを立てているんです。全部抱えて自分がやります、というよりは安心していただけるのではと思っています。

患者さんに対し、心がけていることは何ですか?

矯正を行う歯科医師にとって一番大切なことは、患者さまそれぞれに理想のゴールを提案できる「診断力」だと思っています。表側矯正や裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正などは、そのゴールに向かうための装置のひとつに過ぎません。開業以来、それぞれの装置に対して、国内外を問わず、常に勉強・研鑽を続けてきました。それぞれの装置には必ず長所と短所があります。その上で、各装置のメカニクスの特徴を踏まえて「この装置がお勧めですよ」「こちらのほうがいいですよ」「どれでもいいですよ」などと言えることが重要なんですね。「あなたのゴールがこうだからお勧めの方法はこれですよ」といった提案ができることが、自分の役割だと思っています。逆に、表側矯正、舌側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正、外科矯正それぞれの選択肢があることで、初めてオープンで理想的な診断を立てることが可能になると考えています。

外科矯正にも注力されていますね。

外科矯正にも注力されていますね。

歯並びを治していく時に、顎の骨も一緒にずれてしまっている人など、歯だけ動かしても治らないケースも出てきます。そんな方には、原因の骨に外科手術を施し、矯正と組み合わせて噛み合わせをつくっていく方法をとることがあります。このような外科矯正を行う場合は、顎変形症など特定の疾患の診断が下りた場合には保険が適用となることもあります。そういった場合、患者さまの自己負担金が、自費診療と比較して軽減される可能性もあります。当院に相談に来られて「他院では外科の話は一切されなかった」とセカンドオピニオンで驚かれる患者さまもいらっしゃいます。矯正専門の歯科医院として、外科矯正のオプションは大切な引き出しのひとつと考えています。

 

セカンドオピニオン、サードオピニオンも可能

幅広い矯正技術を習得されてきた理由は? 表側と舌側矯正についてもお考えをお聞かせください。

セカンドオピニオン、サードオピニオンも可能

昔は表側にブラケットといわれる金属の装置とワイヤーをつける矯正方法しかありませんでした。表側の透明や白い装置も出てきましたが、いくら白くても表側だと目立つということで、舌側矯正のニーズが現在まで高まってきました。矯正というとワイヤーを使うのが基本で大学でも訓練を受けるのですが、表側のものを舌側にした途端に、とても難しく高度な技術が必要となります。どちらもうまくできるようになりたいと思い、舌側矯正にかなり力を入れて勉強してきました。単純に表が裏になっただけでなく仕組みがまるで変わりますので、鍛錬を重ね、どちらも自信を持って提案できるようになったというのがこれまでの流れです。

マウスピース型装置を用いた矯正についてはいかがでしょう。

マウスピース型装置を用いた矯正の特徴としては、歯科医師にとって、「始めるのは簡単だが、きちんとした診断のもと使用しないとリスクのある装置」です。マウスピース型装置は口腔内をスキャニングして、データを送ると誰でも装置が製造会社から送られてきます。しかし、ゴールに向けた矯正計画次第で、矯正の結果に大きな差ができます。この矯正計画をきちんとつくることがとても大切になります。そのためには、矯正学的な知識・経験に加えて、マウスピース型装置特有のメカニクスを理解していないと正しいゴール設計を立てることができません。ですから、マウスピース型装置を使った矯正に対しても、開業以来、研鑽を積んできました。マウスピース型装置はきちんとした術者が、きちんとした診断のもと使用すれば、ワイヤー矯正とは違う有用なメカニクスを持つ素晴らしい装置となります。

読者へのメッセージをお願いします。

読者へのメッセージをお願いします。

どれかの方法に偏ることなくすべての装置に対して見識を持ち、フラットな立ち位置をずっとめざしてきました。ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正の双方の長所短所を踏まえ、患者さまそれぞれに合わせて、装置を提案できるのが当院の強みであると自負しております。今では、ワイヤーの手法を基準として、勉強会などで若手の先生方を指導する立場となっています。また現在では、舌側矯正だけでなく、マウスピース型装置を使った矯正でも、セミナーの講師や講演の活動をしています。だからこそ、どれが良い悪いではない中立的な見立てをして、患者さまの要望に最大限に応えていくスタンスが当院の特徴です。他院に相談された後のセカンドオピニオンやサードオピニオンでも構いません。自分に合った矯正法を知るためにも、ぜひ矯正を専門とする当クリニックへ一度、ご相談ください。

 

 

 

 

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